2018年 09月 07日
星屑のステージ。 |
呉在住の友達の花屋さんが、福住のフライケーキをお土産に遊びに来てくれました。
(既に勝手に友達にさせて頂いてます笑)
水害災害の苦労話から、花業界の話、人間の醜さの話など(笑)
まだ帰さへんでぇ〜。おほほ。
と、過剰に引き止めながらの粗茶を啜り啜り。
色んな話をしました。
その中で印象的だったのが…
今年の初旬に行かれたという、フランスで見たディスプレイの話。
コレット?だったかな?
(間違えてたらすみません笑)
アパレルかセレクトショップか何かだという話で記憶してるんですが、ディスプレイされてたのが、かの有名な東信氏。
奇抜なデザインで鳴る彼ですが、その彼がよくされるボトルフラワー。花の瓶詰め。
それの、壁。壁。壁。
一面が色取り取りの、花の瓶詰め。
写メを見せて頂きましたが…
なんぼかかるの?コレ(ット 笑)
ってゆー、すぐ金銭の関係を探りたがるいやらしいボク(笑)
わざにそれを見に行ったワケではなく、本当に通りがけにたまたま目にされたそう。
「圧巻でした!」
と、目を輝かせながら話す彼たちを見て、花屋でありながら花屋に憧れられる事って、凄い事だよなぁ…
と、染み染み思ったワケです。
夜の星空・星屑・スターバースト。
そんなものをイメージして花合わせをさせて頂きました。
(宇宙ぽくする為にカラコンしてます笑)
青い花。
青の原色を遺伝子に持つものが本当に少なく、
「ブルー系で!」
というオーダーが入ると、いつも戦々恐々としてます(笑)
しかも、結構なご予算がないと集荷が難しく…
リーズナブル路線の花のデザインでは、入れにくい花でもあります。
今回のそれは、ハッキリと「星屑」というテーマもあり、頂くご予算も芳醇であったので…
しっかりと花の注文をかけられた次第でして(笑)
我々が日頃どんなに「花」に助けられてる仕事かってのが、こういう事があるとよく分かります。
なので、今回のこのアレンジに使用してる花・カタチ・色。
全てに、ボクが意図した意味があります。
(あ、全てはオーバーでした笑 90%くらい)
それら全ては、汲み取って貰えないかもしれない。
だから、そんなディティールに拘るのは無意味か?
というと、答えは強烈に「否」です。
見る目のある人には、ちゃんと見抜かれてしまいます。
本当に綺麗なカラフルも、「ただ多色なだけ」とは違う気がする。
ただ多色なのはね。
気持ち悪いです(笑)
逆に同色も然りで…
上手い人のは、シンプルな中に奥行きがあるというか。
白と緑なのに、何色も使ってあるかのような深みを感じるというか。
意味もなく流れてる枝なんて、理由を聞けばきっと、
「これがいいのよ」
くらいしか返答がないでしょう(笑)
一見テクニカルなデザインでも、そのほとんどが、花代よりも現金投入した舞台装置に頼ってるとか(笑)
意味があるようで、意味のないもの。
それはきっと、ボクが望んでる本当の舞台には必要ないものかなと。
本当に意味のある舞台へ上がりたい。
両の足で立ったのが、儚く散る星屑のステージだとしても。
by radice-di-loto
| 2018-09-07 10:11
| diary